この作品では蓮様が激しく壊れています。バカップル妄想に取り憑かれております。
カッコいい蓮様のイメージをものの見事にブチ壊してますので、「壊れ蓮様なんてイヤッ」という方は引き返されることを切にお勧めします。「アホ蓮様でもOKよv」という心の広い方のみ、お進みくださいませ。
この作品では蓮様が激しく壊れています。バカップル妄想に取り憑かれております。 カッコいい蓮様のイメージをものの見事にブチ壊してますので、「壊れ蓮様なんてイヤッ」という方は引き返されることを切にお勧めします。「アホ蓮様でもOKよv」という心の広い方のみ、お進みくださいませ。 雨のち晴れ 「どうしてダメなんだ!?」 「どうしてもこうしてもイヤなものはイヤ!!」 「俺のこと愛していないのか!?」 「あ、愛してはいるわよっ//// でも、それだけは絶対にイヤ!」 「だからどうして!?恋人の常識だろう!?」 「どこの世界の常識よ!?そんなモン、マリアナ海溝の底にでも沈めてきなさい!!」 「どうしてそこまで嫌がるんだ!?」 「だからイヤなものはイヤって言ってるでしょ!?」 エンドレス。(ちなみにマリアナ海溝は地球上で最も深い海溝) 周り(主に社)が砂を吐き、胃を痛めるほどラブラブな二人。 その二人には珍しく、ケンカをしていた。どうやら蓮が何かをキョーコに頼んだことが原因のようだが…… 「もう蓮なんて知らないっ!ばかぁぁぁぁぁぁっ」(バタンッダダダダダダッ) 「……っ!?(俺なんて知らない!?) 待、待ちなさいキョーコ!ってもういないのか!?」 いい加減押し問答を繰り返すことに嫌気が差したのか、蓮の制止をものともせずに走り去るキョーコ。 いつもの蓮なら追いかけて即座に捕獲するのだが、彼女に言われた「蓮なんて知らない」と「バカ」(特に「知らない」の方)にこの世の終わりレベルのショックを受け、その気力がなくなっていた。 一人になって数分後―― 「………………社さん……?」 『れ、蓮?ど、どうしたんだ?何か……後数秒で臨終を迎えそうな声だぞ?』 「ええ、気分はその辺りですから。『おい!?』でもそんなことはどうでもいいんです。『いいのか!?』それよりお訊きしたいことが……」 『(俺のツッコミは尽く無視か……)別にいいけど?』 「その……女性が最愛の恋人を『ダーリンv』と呼ぶのは常識なんですよね……?」 電話の向こうで、社が灰になっていたことは言うまでもない…… とりあえず正気に戻った社は、蓮のマンションに向かった。そこで見たのは、困惑顔でソファに沈んでいる蓮の姿。 「蓮……激しくくだらないことを言っていたわりには、随分とヤバそうだな」 「…………琴南さんとの別れは済ましてきましたか?」(にっこり) 「いきなり死刑宣告かっ!?」 今の蓮には些細な一言が命取り。 そのことを心にしっかりと刻み込みながら、社は蓮の向かい側に腰を下ろした。 「で?(本能が聞くなと訴えてきているけど)何があったんだ?」 「……この前、ある人から聞いたんですよ。心の底から想い合っている男女が『ダーリンv』『ハニーv』と呼び合うのは常識だって」 「(呼ばないって。そんな常識があったら俺は世界の全てを否定するぞ。それにしても誰だ、惚気街道まっしぐらの蓮にそんな嘘八百を教えたのは……社長か?あの人なら言いかねん) ……蓮。それは誰から聞いたんだ?」 「え?新開監督ですけど?」 「なにぃぃぃぃぃぃっ!?」 「うわっ!?ど、どうしたんですか?いきなり大声出して」 (新開監督だってぇ!?愛にこだわりを持ちすぎて何でもしでかす社長ならともかく、あの人愛にこだわりを持って無いだろう!?一体何を企んでいるんだ!?ってもう大体解ってるけどねっ!どうせ『蓮をからかうのは面白いなぁ』とか何とかほくそ笑んでるんだ、絶対っ!!) 大声量に驚く蓮の言葉はスルーして、自己完結を済ます社。 叫んだ後は何も喋らない社を訝しく思いながら、蓮は話を進めた。 「話、進めますよ? それでキョーコに『俺のことダーリンって呼んでくれないの?』て聞いたら、キョーコ、真っ赤になって(思わず押し倒したくなるくらい可愛い表情で)『絶対にいやぁぁぁっ』て叫んだんです。納得いかなくて、そのまま押し問答を続けているうちに……」 「(うわぁ……そりゃキョーコちゃんが気の毒だ…)続けているうちに?」 「………………『もう蓮なんて知らないっ!ばかぁぁぁぁぁぁっ』って飛び出して……はぁ…」 思い出すだけでも辛いのだろう。再び地の底まで突き落とされたような表情になる蓮。 「成程ねぇ……それでこの世の終わりみたいな表情してたんだな?(今現在も)」 「ええ……俺としては一度でいいから呼んで欲しかっただけなんです……まぁ、エプロン姿でならなおいいんですけど」 「エプロン姿云々には賛同するけどさぁ……蓮?新開監督が言っていたことは常識でもなんでもないぞ?むしろそんな呼び方してる恋人なんて調査団派遣しなきゃ見つからないって」 「そうなんですか!?」 「そうだよ。 それに別にいいじゃないか、今の呼び方でも。そりゃあ、苗字で呼び合うのは他人行儀でイヤだけど、お互い名前で呼び合ってるんだからさ」 「でも…」 「俺達なんて未だに『さん』付けだぞ? それとも何か?俺達は心底想い合っていないとでも?」(にこにこ) 「社さん……黒さが滲み出てきてますよ」 「それはどうでもいいから。で、どうなんだ?」 「そんなこと思っていませんよ。二人とも、お互いのこと尊重し合ってるじゃないですか……あ」 そこでようやく思い出す。ついムキになって忘れていたが、一番大事なのは呼び方ではなくお互いの気持ちなのだということを。 蓮の様子からもう大丈夫だと察した社は、今の蓮に必要な情報を与えた。 「キョーコちゃんなら奏江さんのマンションにいるらしいから、迎えに行ってやれよ?」 「ありがとうございます、社さん!!」 社に心から礼を言い、そのまま部屋を飛び出す。 「ってオイ!?即行かっ!?」 鍵もせずにそのまま駐車場へ向かう蓮の背中に、思わずツッコミを入れる社。しかし、すでに頭の中はキョーコでいっぱいの蓮にその声が聞こえるはずもなく、空しく響いた。 その様子を見て「ああ、いつも通りの蓮だな…」と微笑むと同時に、自分に降りかかるであろう被害に思いを馳せ、ちょっぴり胃を痛めていた彼の姿を見た者はいなかった…… 「キョーコ!?」 「蓮!?」 下まで降りて駐車場に向かおうとした矢先に、マンションの前でばったり出くわした蓮とキョーコ。お互い予想外の場所で相手に会い、驚いている。 「どうしてここに……?琴南さんのとこにいたんじゃ…」 「う、うん。モー子さんのところには行ったんだけど、色々と話しているうちにひどいコト言っちゃったなぁ、って思って……」 「それで戻ってきてくれたのか……?」 「うん……ゴメンね?『もう知らない』とか言っキャッ」 「俺こそごめん!呼び方なんかより、キョーコの方がずっと大事だよvv」 「蓮っv」 傍から見ればくだらないケンカであったが、ようやく仲直りすることのできた二人。 降りて来るなり熱く抱擁しながらイチャついている姿を見てしまった社は、大量に砂を吐いたそうな…… <お・ま・け> 「ところでキョーコ」 「なぁに?」 「呼び方はもういいんだけど、他のお願いを聞いてくれる?」 「(なんかヤな予感が……『裸エプロンしてくれ』なんて言い出さないでしょうね……言ったら殺ス) どんなこと?」 「エプロン姿で『蓮v』って呼んで欲しいなv」 (強制終了!!)
ごめんなさいっm(_ _)m ←いきなりか!?
もう敦賀氏が別人です!今までの比ではありませんっ! 『雨』→『喧嘩』、『晴れ』→『仲直り』にしようと思ったのはいいのですが、二人のマジ喧嘩なんて思いつかずにこんなことに……(汗) 結局、キョーコちゃんは蓮様の「お願い」を叶えてあげます。しかし、あまりの可愛さにそのまま押し倒さ(自主規制) ご覧になられた方、本っ当に申し訳ありませんでしたっ! |