あい様からの48000hitリク、「キョーコちゃんの乙女アタック第二段。『後輩じゃなくて女として意識させる』を目的に」でしたv
敦賀氏、ラッキースケベ☆(爆)
プロット段階では影も形もなかったのですが、やはり「乙女アタック」なら身体を張らなくては…っ!という、管理人のムダな意気込みからこうなりました(笑)
あい様…散々待たせた挙句、こんなものですみません(汗)
苦情はいつでも受け付けますので!
意識革命 一週間前に決行した『角を曲がったら偶然ぶつかっちゃったぁ☆』計画を振り返り、キョーコは眉間に皺を寄せた。 「目的は達成できたけど………なんかムカつく」 計画とかけ離れた状況だったとはいえ、蓮と会話できたことには満足している。 だが同時に、不満もできてしまった。 蓮は何の躊躇いもなくお姫様抱っこを――つまり、キョーコの背中と膝裏に手を回したのだ。 別に米担ぎやおんぶをして欲しい訳ではない。(というかして欲しくない) しかし、照れもせずにそういうことができるのは―― 「………敦賀さんにとって、私は『ただの後輩』で『女としては対象外』―――って事よね……」 蓮に振り向いてもらおうなんて身の程知らずなことは思っていないが、女としてすら意識されないのは…………ショックを通り越して腹が立つ。 そんなに女の魅力がないのか、と。 そして――キョーコにとって『色気のない女』という言葉(及びそれを彷彿させる出来事)は、どうしても見過ごすことのできないものだった。 「ふ……ふふふふふふ……………みてらっしゃい敦賀さん!絶対に“女”として意識させてやるんだから〜〜〜〜っ!!」 記憶の中の蓮に対して――つまり、明後日の方向に――決意表明をした日から数日後、LME事務所のラウンジには雑誌を読みながらブツブツ呟くキョーコの姿があった。 「『髪を掻き上げたときに見えるうなじ』ぃ〜〜〜?そんなのショートだったら無理じゃない。っていうか、うなじのどこに惹かれる要素が…? 身長差のせいで『上目遣い(特に潤んだ瞳)で見つめられたとき』なんて珍しくないけど……………ふっ。意識された記憶なんかないわね。 『何でもない一言で赤くなるとき』って…………間違いなく心の底から楽しまれてるんだけど……」 そこに書かれている記事と自分とを比較するにつれ、口元が引き攣っていく。 彼女が読んでいる雑誌には『男が弱い女の仕草』という特集が掲載されている。 蓮の中での位置付けを“後輩”から“女性”にする、と決意したものの、キョーコには何をどうしたらいいのかサッパリだったため、このような雑誌を参考にしようとしたのだが―― 「……………………この特集……私にケンカを売ってるわね……?ふふ……受けて立つわよ…?」 「こらこら…雑誌相手に言いがかりをつけてどうするんだ」 「いーえ!ここまで女を否定されたんだからこの怒りは正当なものだわっ!!」 「…否定?」 「ええっ!参考にしようとわざわざ買った私がバカみた……………………ん゛?」 「―――やあ。お久しぶり、最上さん」 「っっっっっ!!??」 「立ち去るまで気づかれなかったらどうしようかと思ったよ」 セリフとは裏腹に至極楽しそうな笑みを浮かべて背後に立っている男――敦賀蓮に気づいた瞬間、キョーコは即座に立ち上がって金魚のように口を開閉させた。 「つ…敦賀さん!?」 「うん?」 「ど、どうしてここに!?っていうか背後に!?」 「そこの通路から駐車場に向かっていたんだけど、必死に雑誌を読みながらブツブツ言っている君が目に入ってね。どうしたのかと思って。 背後にいたのは真っ直ぐ来た結果で……別に他意はないよ?」 「そ、そうですか…」 自分の後ろを指しながら説明する蓮に、キョーコは気の抜けた相槌を返すしかできない。 「――…でも、後ろから声をかけたのは失敗だったかな?」 「へ?」 「すぐに気づいてもらえなかったからね。少し哀しかったよ」 「え!?す、すみませんっ!ちょっと自分の世界に入ってたので会話している事にすら気づいてませんでしたっ」 言い訳になっていない言い訳をしながら勢い良く頭を下げるキョーコ。 その、いっそ感心すらしてしまう謝罪ぶりを見て、蓮は口元を押さえた。 「――…敦賀さん?」 「っ…も、最上さん…っ………冗談なんだから、謝る必要なんてないんだよ…?」 「……は?ジョーダン…??」 「うん…『哀しかった』っていうのは冗談」 「…………………っ敦賀さん!!」 「くっ……ごめんごめん。ところで、さっき女性がどうの――って言ってたけど、その雑誌に何か問題でも?」 キョーコはやっとからかわれていたことに気づいて非難の声をあげたが、それは軽くかわされ、一番触れて欲しくない話題に触れられてしまった。 咄嗟に雑誌を持つ右手を背中に回し、引き攣った笑顔で答える。 「何でもありませんからお気になさらず!ええもう全く問題ありません!」 「………………あからさまに雑誌を隠してそんな言い方されると、余計気になると思うけどね」 「………ソウデスネ。」 蓮のもっともな意見には同意せざるをえない。確かに今のは逆効果だ。 かといって素直に『男が弱い女の仕草』なんて特集を見せたが最後、なし崩し的に全部バレそうな気がする……というか、確実にバレる。 (そ、それだけは…っ!敦賀さんの認識を変えたいだけで告白する気なんてこれっぽっちも…………………そういえばそうだった……私には『敦賀さんに“女”として意識してもらう』って使命があったんだわ…………でも、この雑誌が全っっ然役に立たなかったせいで、どうしたらいいのかわからないままだし………まずそこからやり直しよね) 「敦賀さん」 「ん?」 「出直してきます」 「―――…は……?」 何故雑誌の話からその発言になったのか。蓮の頭に疑問符が飛び交う。 キョーコが帰り支度を終え、「それでは、これで失礼します」とお辞儀して蓮の横を通り抜けようとしたとき――彼の硬直は解けた。 「待った!!」 「きゃっ!?」 「っ危ない!」 ぐっ 「「……………あ………」」 両者ともにフリーズ。 蓮は腕を掴んだせいでコケそうになったキョーコを支えようとしたのだが……その手の位置がマズかった。 「〜〜〜〜〜〜〜きゃあぁぁぁぁあぁぁぁぁっっ/////」 「ごごごごごごごめんっっ/////」 「敦賀さんのバカーーーー!スケベーーーー!!/////」 「だ、だからごめん!ワザとじゃ…っ」 「当たり前です!!ワザとだったら有無を言わさず張り倒してます!!! ――もう大丈夫ですから早く手を除けてくださいっ/////」 「あ…ご、ごめん!!////」 「ごめん」を繰り返しながら腕を引っこめた蓮の顔は、キョーコが今まで見たこともないくらい紅くなっていた。(彼女も負けていないが) 蓮の腕から解放された瞬間、キョーコは一目散に逃げ出した。 背後から「え!?ちょっ…最上さん!?」という蓮の声が聞こえたが(さすがに追いかけては来ないようだ)―――今はそれに応える余裕がない。返事をすることも振り返ることもせず、力の限りその場から遠ざかるのみ。 全力で走る中、キョーコが思っていたことは…… (…………確かに“女”として意識してもらいたいとは思ったわ……でもっ!こんな形で意識されても嬉しくないーーーーーーーーーっ!!) ――今回もまた、「蓮の中での位置付けを“後輩”から“女性”にする」という目的自体は達成したキョーコだった。
あい様からの48000hitリク、「キョーコちゃんの乙女アタック第二段。『後輩じゃなくて女として意識させる』を目的に」でしたv
敦賀氏、ラッキースケベ☆(爆) プロット段階では影も形もなかったのですが、やはり「乙女アタック」なら身体を張らなくては…っ!という、管理人のムダな意気込みからこうなりました(笑) あい様…散々待たせた挙句、こんなものですみません(汗) 苦情はいつでも受け付けますので! |