5万hitフリー企画で4位だった「蓮とキョーコの演技対決」のつもりで書いたのですが……「色香対決」になってしまいました……i|||i_| ̄|○i|||i
しかも、内容は意味不明ですし。
言いたいことは「蓮様の色香に負けたキョーコちゃんの色香に負ける蓮様」じゃないかと。 ←ややこしい上に推測か(汗)
ここまでお読みくださり、ありがとうございましたっ!
勝負せよ 「――ってトコだ」 「「…………………」」 「…どうした?なにか問題でもあんのか?」 何故か固まっている蓮とキョーコに、黒崎は眉を顰めた。 二人に今回のCMの流れを簡潔に説明したところ、キョーコは口元を引き攣らせ、蓮は難しい顔になったのだ。 黒崎の問い掛けに対し、二人は首を振って答える。 「いえ…何でもありません」 「私も…」 「そうか?んじゃ、二人とも準備して来い」 「「……………はい」」 覇気なく黒崎の前から下がった二人の精神状態は、かなり危なかった。 (負けたくはないけど……相手はあの蓮よ!?フェロモン出しまくり男よ!?無理!ぜ〜〜〜〜〜〜ったい無理!! 大体どうやればいいのよ!一番苦手な分野なのに〜〜〜〜っ) (…………………理性、もつかな……?) 控え室に向かう途中、二人は寡黙だった。 ――いや、正確には「寡黙」とは言えない。キョーコはうんうん唸り、蓮は大きな溜息を吐いているからだ。 「……二人とも、本当にどうしたんだ?そんなに暗くなるような内容だったか?」 傍に控えていた社が首を傾げつつ尋ねたが、二人は全く気づかない。完全に自分の世界に入っていた。 それを見て、ますます不思議そうにする社。 今回宣伝するのは、あるブランドの香水と口紅。黒崎の説明によると商品のイメージは「誘惑」であり、それを感じさせるCMを依頼されているそうだ。 その後、彼はこう言った。 「これは男と女の勝負だ。お互い、本気で相手を誘えよ?」 二人の態度がおかしくなったのはそれから。 キョーコはどんな演技をすればいいのか悩み、蓮は自分の理性を心配しているのだが――当然、そんな事は社にはわからない。 (変だな……いつもの蓮なら『――だそうだよ。頑張って誘惑してね?俺も頑張るから』とか言ってスッッッゴい笑顔を浮かべるだろ?で、キョーコちゃんが真っ赤になって『なななななにをっ//// というか、頑張らなくていいからっ!!』って返すと思うんだけど…………ま、いっか。この二人の事だから、撮影が始まれば大丈夫だろうし) 社がそう自己完結したとき、ちょうど控え室の前まで来ていた。 そこでやっと二人は顔を合わせ、お互いぎこちない笑顔を交わして部屋へと消えた。 ソファに座り、厚めの本を読む蓮。その部屋にキョーコが入って来るが、蓮は顔を上げない。 それに機嫌を損ねたキョーコは、少し弾みをつけて蓮の隣に座った。 それでも本から視線を外さない蓮に、キョーコは軽い溜息を吐いて凭れ掛かる。 ――と、そこで初めて蓮が動いた。視線は動かさないまま彼女を抱き寄せる。 蓮の香りに頬を染め、上目遣いに彼を見つめるキョーコ。蓮はその視線に気づき、やっと本から目を離す。 薄っすらと開かれた唇を見た後、誘われるように口付けた…… 撮影は数回で終了した。全て異なる構成だが、「キョーコが蓮の香りに反応し、蓮がキョーコに口付ける」という流れは同じである。 「お疲れさん。おかげでいい絵が撮れた」 「ありがとうございます」 「……ありがとうございます////」 黒崎の言葉に蓮は平然としていたが、キョーコは真っ赤になる。 キスするとは思っていなかった黒崎は最初こそ唖然としていた(社にいたっては青褪めて頭を抱えていた)が、その後も自由に演技をさせていた。 つまりキスシーンは蓮とキョーコの判断であり、それを何度も続けたため羞恥の念にかられる。 (また蓮のいい様にされた…っ!!ていうか男のクセに色気ありすぎなのよ!!流し目だけでも十分な凶器だわ!!) 心の中で毒吐いていると、黒崎がとんでもない発言をした。 「正直、最初のヤツだけでも良かったんだが……一応な。でもまあ、これ以上はスタッフが逆上せちまうから勘弁してくれ」 「はぁ…」 「〜〜〜〜〜っ////」 声にならない叫びをあげ、キョーコは俯いてしまう。 蓮も苦笑していたが、黒崎に挨拶を終えて後猛ダッシュで控え室へと逃げ込むキョーコの姿に、一層苦笑を深めた。 「…………やりすぎたかな?」 「れ〜〜〜ん〜〜〜〜(怒)」 「何か?」 「『何か?』じゃない!!お前ってヤツは〜〜〜〜〜っ!!撮影前の暗さはどこに行ったんだ!?」 「……何の事ですか?」 「盛大に溜息を吐いてただろ!!」 言われて思い返してみるが、自分の理性について考えていたことしか浮かばない。 首を傾げる蓮を無視し、社は更に畳み掛けた。 「それより何て事を〜〜〜〜〜!お前、自分達の関係が極秘だってわかってるのか!?さっきので騒がれたらどうする気だ!?」 「それはわかってますけど―――仕方ないでしょう?あんな瞳で見つめられたせいで…………………もたなかったんですから」 「は??『もたなかった』って…何が?」 「……何でもありません。俺達も行きましょう」 訝しげな社を促がした後、蓮は返事も聞かずに控え室へと足を向けた。 無意識に翻弄した方と自然に翻弄した方と――――どちらに軍配をあげるべきなのか……?
5万hitフリー企画で4位だった「蓮とキョーコの演技対決」のつもりで書いたのですが……「色香対決」になってしまいました……i|||i_| ̄|○i|||i
しかも、内容は意味不明ですし。 言いたいことは「蓮様の色香に負けたキョーコちゃんの色香に負ける蓮様」じゃないかと。 ←ややこしい上に推測か(汗) ここまでお読みくださり、ありがとうございましたっ! |