3月3日 | 4月1日 | 4月14日 | 5月5日 | 5月8日 | 6月12日 |
6月19日 | 7月7日 | ||||
短編 |
雛祭り 「今日は何の日でしょう?」 「…なんですか、いきなり」 「いいから。何の日?」 「桃の節句でしょう?雛人形を飾って女の子の厄除けと健康祈願をする」 「あら?よく知ってたわね」 「………………ついこの間、キョーコが大はしゃぎしてましたから……」 「…………………………そんなオチか…………」 「放っておいてください。で?それが何か?」 「ん?『節句を過ぎたら雛人形を早く片づけないと婚期を逃す』って話、知ってるかな〜?と思って」 「え…?そうなんですか?」 「……その様子じゃ、知らなかったみたいね」 「ええ、知りませんでした……じゃあ、俺とキョーコの娘のときは一年中出しておきますね」(キュラリ☆) 「そうね。きっとキョーちゃんに似て可愛い子でしょうから、そうしてちょうだい?」(にっこりv) 「…………………………………………………………何のつもりですか?」 「べっつにー?っていうか、ひどい言われようね、私。キョーちゃんが幸せなら、反対なんてしないわよ?」 「明日香さん……」 「ただ――」 「?」 「キョーちゃんのときは端午の節句まで飾っておいたからねvv」 「明日香さん……あなた、何てこ」 「明日香ちゃん!!(怒)」 「わっ!?……キョ、キョーちゃん?」 「キョーコ?それに社さんまで……どうしてここに?」 「……いや、居て当然だろ?さっきまで一緒に仕事してたんだから」 (しまった…!牽制することしか頭に無かったわ!!) 「聞〜い〜た〜わ〜よ〜?」 「な、なにを?(って、アレしかないわよね…ι)」 「桃の節句の話よ!!婚期を逃すってヤツ!私には『端午の節句までに片付けたら大丈夫だから』とか言ってたくせに!!」 「……えっと、これには海よりも深〜〜いワケが…」 「へえぇぇぇぇっ!?どんなワケか、20字以内で簡潔に答えてね!!」 「間違っても松太郎と結婚なんてしないように」 (明日香さん……何もぴったり20字で答えなくても…ι) 「……へ?」 「あの頃、キョーちゃんは『ショーちゃんのお嫁さんになるのーv』って言ってきかなかったでしょ?だから、ちょっとした願掛けならぬ呪い掛けをねvv」 「呪い掛け…」 「…ちょ、ちょっと待って!確かにあの頃はそんなバカみたいなこと言ってたけど、今は状況が違うでしょ!」 「そうです!あのバカへの呪い掛けはともかく今は困ります!俺達が結婚できなかったらどう責任を取ってくれるんですか!?」 「ちょっと蓮っ/// 私はそんなこと言ってない!///」 「同じことだっ」 (蓮もキョーコちゃんも……ただの迷信にそこまで……) 「う゛う゛・・(蓮君はどうでもいいけど、キョーちゃんに責められるのは哀しい…) あ、そうだわ!ほら!あの対象は松だったわけで!向こうの両親が目論んでいた貴女達の結婚はバッチシ逃したのよ!?これであの効果は終わったわ!」 「………………さすがにそれは無理があるんじゃ…」 「「なるほど」」 「ってオイ!?」 「そうとも取れるわよね…」 「ああ、それなら問題ない」 「でしょでしょ?(よっし!!)」 (本気か!?いいのかそれで!?) |
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常識人ってのは苦労するんですよ(笑) | -△- |
エイプリル・フール 〜蓮キョ編〜 「好きだよ」 「……………………………………はい?」 「だから好」 「そうじゃなくて!いきなり何言ってるんですかって意味です!!」 「今日は何の日かな?」 「何の…?……………………っ!!」 「わかったみたいだね」 「〜〜〜〜っ敦賀さん!いくらエイプリル・フールでもそういうウソはダメです!!」 「おや?俺はさっきの言葉が嘘だとは一言も言ってないけど?」 「え゛」 「言ってないよね?」 「でででででもっ!『今日は何の日?』って――」 「エイプリル・フールだから嘘とは限らないよ?あくまで『嘘を言ってもいい日』でしかないんだから」 「〜〜〜〜屁理屈ですっ」 「何とでも。(にっこり) ――あ、もう時間だな。俺はこれで失礼するよ」 「な!?」 「じゃ、またね」 「…………敦賀さんのイヂメっこぉぉぉぉぉぉぉ!!」 (これで――少なくとも今日一日は、俺の事しか考えられないだろう?) 〜社奏編〜 「好きだよ」 「私もです」 「あ、ほんと?じゃあ俺達、両想いなんだね!はははっ…………………………………は!?」 「残念でしたね。私には通用しませんよ」 「――は?」 「エイプリル・フールでしょう?キョーコならともかく、私はそんな手に引っ掛かりませんから」 「………………………」 「?やし――」 「っごめん!出直すよ!!」 「え?」 「じゃあまた!!」 「…………何だったの?」 (〜〜〜〜誰だっ!?エイプリル・フールなんて日を作ったのはーーーーー!!) |
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・・・・誰だろう? | -△- |
オレンジデー 「はい」 「…どうしたの?このスイートピー」 「今日、『オレンジデー』なんだって」 「オレンジデー?」 「うん。今日担当してくれたスタイリストさんから聞いたんだけど、『恋人同士がオレンジ色のものをプレゼントしてお互いの愛を確かめる日』らしいよ?」 「そっかぁ…それでオレンジ色なのね?」 「そういう事」 「ありがとう蓮vv じゃあ、私からも何か渡さなきゃね♪」 「いいよ、俺だって今日知ったんだし」 「ダメ!――とは言っても、今からじゃ買いに行けないし…う〜〜ん……………そうだわ!ちょっと待っててね!」(バタバタバタ・・) 「…………?」 「お待たせ〜〜〜v」 「キョーコ…手に持っているそれって……」 「オレンジ色のリップvv」 「………………」 「ほらほら!瞳を閉じてっ」 「………………つけない?」 「ん〜〜〜…約束はできない」 「……やれやれ…」 「…………まだ?」 「む〜〜〜っ!ちょっと屈んで〜〜〜」 「………………」(ハァ…) 「ありがとv じゃあ――」 チュvv 「っ!?」(ぱち) 「今年はこれで許してね…///」 「キョ、キョーコ?」 「それと……やっぱり、少しついちゃったみたい////」 |
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むしろ毎年ソレを渡した方が喜ばれるかと。 | -△- |
こどもの日 「今日は何の日?」 「……またですか」 「いいじゃない。――まさか、知らないとか?」 「(むっ)知ってますよ。男の子の厄除けと健康祈願をする端午の節句です」 「あ、さすがに知ってたのね」 「明日香さんがキョーコの雛人形を片付けていた日でもありますけど」 「………………まだ根に持ってたの?」 「まさか」(キュラリ☆) 「…あれは蓮君除けにしてたわけじゃないんだから、そんな裏がありすぎるキレイな笑顔を向けないでくれる?」 「……色々と言いたい事はありますが、とりあえず忘れておきます」 「あら、ありがと♪」 「――で、どうして端午の節句の事を?」 「大した理由じゃないけど……この行事のせいであのヴァカがスクスクと育ちやがったなら、なんて邪魔な行事なんだと思って」 「…………成程。本当に邪魔ですね」 「でしょ?」 「――あ」 「ん?」 「やっぱり必要ですよ」 「は?……なんで?」 「俺とキョーコの息子には元気に育って欲しいですから」 「あ、そっか。キョーちゃんの息子のときに必要よね」 「そうでしょう?まぁ、俺の血を引いているから丈夫だとは思いますけど」 「(スルー)キョーちゃんの子供かぁ…………うぅ……早く見たいようなできるだけ見たくないような……」 「早く見たいなら協力しますよ?」(にっこりv) 「結構よv」(ニコ♪) 「――なんか、あんた抜きでどんどん話が進んでるわよ?」 「言わないで…(涙)」 「キョーコちゃんも大変だねぇ……何回目だっけ?この『擬似・婿vs小姑』って」 「そっとしておいて下さい…(涙)」 |
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頑張れキョーコちゃん!!(笑) | -△- |
母の日 「ママ〜」 「なぁに?」 「これ、オレとセイカと父さんから」 「へ…?」 「キョーコ…今日は『母の日』だよ」 「――あっ!!そ、そういえば……ん?でもさっき、昴は『三人から』って…」 「父さんがお金を出してくれたんだ。オレたちにカーネーションの花束はかえないから」 「成程…三人とも、ありがとう」 「えへへv」 「よろこんでもらえて良かった」(にっこり) 「俺はパトロンになっただけだけどね……ほら、二人とも。まだ言う事があるだろう?」 「え?なに??」 「あのね、お花の色にちゃんとイミがあるの」 「…もしかして、花言葉?」 「あたり。赤は『アイジョウ』、白は『ソンケイ』、ピンクは『カンシャ』なんだ」 「わたしとスバルの気もちよv」 「………っ……」(じわ〜) 「…母さん?」 「どうしたの?」 ギュ〜〜〜 「「わっ」」 「ありがとうっ!!二人とも大好きよvv」 「わたしもママが大好き!」(ギュv) 「オレも」(ギュウ) 「……おやおや。俺は仲間外れ?」 「パパも好きだけど、今日はママが一番v」 「だね」 「…………………」 「ふふv 羨ましいでしょー?」 「――というより、複雑」 「「「……は?」」」 (キョーコを二人に取られたような…二人をキョーコに取られたような…) |
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夫の立場と父親の立場で板ばさみ☆ | -△- |
恋人の日 「蓮、笑ってv」 「ん?……こう?」 パシャ ジィ〜〜 「よし、いい感じv」 「…………キョーコ?」 「ん?」 「……なに、してるんだ?」 「なにって……見てわからない?」 「………………ポラロイドカメラで写真を撮った……よね?」 「うん」 「………………それを写真立てに入れてる……よね?」 「うんv」 「…………なんで?」 「今日は『恋人の日』だもの」 「――『恋人の日』?」 「そう!『恋人同士が写真立てに写真を入れて交換し合う』っていうブラジルの風習なの」 「へえ……じゃあ、俺はキョーコの写真がもらえるんだ?」 「う、うん…////」 「――撮らせて?」(にっこりv) 「(やっぱりそうきたか……)いいけど…一枚だけね?」 「……一枚じゃ足りない」 「ダメ!蓮の気が済むまで撮ってたらキリがないもの!」 「……………わかった。でも、どんな写真を撮るのかは決めていいよね?キョーコもしたんだから」 「え゛。」 「いいよね?」(に〜っこりv) 「……………………ハイ」 「………………蓮」 「なんですか?」 「その極上の笑みは止めろ。周りのために。」 「――どういう意味かはわかりませんが、口元が緩むのは俺の意思じゃないので無理です」 「(緩んでるのは顔だ) 心の底から遠慮したいし耳を塞いででも訊きたくないがどうせ誰かに訊いてもらえるまで気が済まないだろうから敢えて俺が犠牲になろう。どうしたんだ?」(←マネージャーの鑑) 「実は――」(←前半スルーで笑顔) 「そ、それで…?」 「はい?」 「だから!お前、一体どんな写真撮ったんだ!?人様に言えないというかむしろ見せられないようなヤツじゃないだろうな!?社会的に問題ないものだよな!?」 「……………………社さんがどういう目で俺を見てるのか、よ〜〜〜〜くわかりましたが……心配無用です。見せても大丈夫な写真ですから」 「そ、そうか…」(ふぅ) 「見せたくなんかないですけどね」 「………………え゛?」 「――――あの表情(かお)は、俺だけが知ってればいい……俺だけのモノですから」(にこv) 「………………」 (唇を奪った後の……“女”の表情(かお)は、ね) |
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独り占めですか(笑) | -△- |
父の日 「はい、父さん」 「ん?」 「ママとわたしたちからv」 「……ああ。今日は父の日だったね。ありがとう」 「うわ…あの蓮がイベントを憶えてるなんて…」 「…………どういう意味かな?キョーコちゃん」(キュラ☆) 「ヤ、何でもないデス。」 「あのねあのね!パパへのお花もわたしたちがきめたのよ!」 「へぇ…説明してくれる?」 「父の日にはバラと『コウフクやキボウのショウチョウ』である黄色のものがフツーだからね。黄色のバラに『子のアイ』って花言葉をもつユリをそえたんだ」 「どう?パパ。まんぞく?うれしい?」 「もちろん。二人の気持ち、とても嬉しいよ」 「…よかったね、セイカ」 「うんv おさけにするかどうか、イッパイまよったけど」 「……酒…?」 「――…私と星華は花よりもお酒の方がいいのかも、って言ってたのよ。でも昴が…///」 「『父さんのことだから母さんとおソロいの方がいいに決まってる』って言ったんだ」 「それでね、パパの好みをとるか、それともパパのママへのしゅうちゃく心をとるかでまよってたの」 「執…っ/// ――もうっ、星華!」 「オレたちのはんだん、正しかったよね?」(にこ) 「―――二人とも、俺の子だけあるな…実にいい判断だ」 「「やっぱり?」」 「蓮っ!!」(キッ) 「(スルー)けど、一つだけ間違ってる」 「「え?」」 「俺のは『執着心』じゃなくて『愛情』。わかった?」 「「はーいv」」 「よし。」(にっこりv) 「…………誰か止めて…この三人……(涙)」 |
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それは無理です。 | -△- |
七夕 「〜〜〜♪」 「あ、短冊だ!」 「ええ。今日は七夕だから、ちょっと呪――いえ、願い事をねv」 「(……今、『呪い』って言おうとしなかった…?) そ、そっかー‥‥私も書いていい?」 「もちろんv」 「…………2人で何を……」 「見てわからないの?」 「いえ、それはわかりますが……いい大人がする事じゃ…」 「年は関係ないでしょーが」 「蓮もどう?願い事、何かない?」 「……………………」(カキカキ) 「「即行なんだ。」」 「……まあね」 「あれー?3人で何やってんだ??」 「七夕…?」 「ビンゴよ、奏ちゃん。2人もどう?」 「え?いえ、私は――」 「じゃあ2枚いただけますか?」 「ちょっ…倖一さん!?」 「まあまあ。願掛けとでも思ってやろうよ。ね?」 「…………わかったわよ……」 「で?皆は何書いたの?」 「「「秘密」」」 「――…言うと思った」 「俺は別に見られてもいいですけど……キョーコは何を書いたの?」 「秘密っ!!///」 「でも、見たらわかるよ?」 「そうよねー。私達の身長なら、どれでも見えるし」 「「キョーコ(ちゃん)、出番」」 「え??…あ。うん、わかったっ」 「蓮…明日香ちゃん……見ないでね?」(上目遣い) 「もちろんだよv」 「誰が見るもんですかvv」 (2人ともチョロすぎでしょ!?) (いい勝負だなー) 「蓮君!その無駄に高い身長を活かすときよ!!」 「誰が無駄に高いんですか。明日香さんでも大丈夫でしょう?」 「貴方の方が10センチ高いじゃない。はい、コレ。あ、絶対に見ちゃダメよ?」 「……わかってますよ」 「おじい様…どうしてあの5枚だけ笹の頂上にあるのかしら?」 「さて、な…」 『大好きな人達とずっと一緒に居られますように』 『これ以上胃を痛めることがありませんように 彼女と幸せになれますように』 『彼女と今まで以上に愛し合えますように 邪魔者がいなくなりますように』 『彼と親友の苦労が減りますように』 『あの子が誰よりも幸せになりますように(そう簡単に嫁に出さないけど) あのヴァカに天罰が下りますように(「天罰」がダメなら「人罰」でも可)』 |
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短冊は明日香さんが持ち前の怪力で笹を曲げ、蓮様が長身を活かして取り付けました(笑) | -△- |
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