キララクアスカガディアミリムウマリュシンステイザフレレイルナ
年末年始企画




キラとラクスのクリスマス




「ラクス、寒くない?」
「いえ、大丈夫ですわ」
「…………本当に寒くない?」
「?ええ。カリダさんが『女の子は身体を冷やしちゃダメよ』と仰って、暖かいコートを買ってくださいましたから」
「………………そう………………」
「…あの、キラ?どうかなさいました?」
「どうってわけじゃないけど……明日のパーティの買出しとはいえ、こうして二人で出かけるのって久しぶりじゃない?」
「??ええ、そうですわね。今日はクリスマス・イブですから…皆さん、気を遣ってくださったのでしょうね」
「うん。だからさ、寒さを理由にくっつきたかったんだけど――」
「キ、キラっ///」

「もういいや」

「――…え…?」
「だから、もういいんだ。ラクス、寒くないみたいだし」
「………………そう……ですか……」(ショボン・・)
「うん」

ぐいっ

「っ!?キ…ラ?」




「口実なんてもういいよ。こうして抱き寄せたいと思う気持ちさえあれば……ね?」(にっこり)




……キラたんが黒いよ(汗) -△-





アスランとカガリのクリスマス




「………………お前、何ハツカネズミになってんだ?クリスマスくらい楽しく過ごせよな」
「……カガリ……」
「?何だよ」
「お前は…………いや、やっぱりいい」
「オイ!言いかけて止めるな!気になるじゃないかっ」
「いや、でもな…本人に訊くのはちょっと――かなり情けないだろ」
「そんな事気にするな!お前が情けないのはいつもだ!!」
「…………………………」
「言うまでここから動かないぞ?」
「(…はぁ…)……実は…カガリに贈るクリスマスプレゼントを考えていたんだ」
「えっ?///」
「プレゼント自体はすぐに決まったんだが…色が…白とピンクとライトグリーンのどれがいいか決まらないんだ」
「そ、そうなのかっ////」
「ああ…俺はどれもカガリに似合うと思うから、決定打がなくてな。それでずっと悩んでた」
「へ、へぇ…////」
「悪いけど、カガリの意見をもらえるか…?」
「う、うん、それはいいけど……何の色なんだ?」
「ん?一応、初めて会った洞窟でのことやカガリの年齢を考慮して――」




「下着だ」




この後ザラはカガリから怒りの鉄拳を食らいますが、プレゼントは予定通り渡します。
天使湯での下着はこのとき贈ったものということで(爆)
-△-





ディアッカとミリアリアのクリスマス




『……何の用?』
「うわ、相変わらずの冷たいお言葉」
『用がないなら切るわよ』
「ちょ、待ったっ!!用ならある!ありますとも!!」
『なら早く言いなさいよ。私も暇じゃないんだから』
「明日はイブじゃん?会いに行くから予定空け『イヤ。』って即答かよ!ひどくね!?」
『前日にいきなり「予定空けろ」なんて言う非常識男には当然の対応でしょ』
「う゛…」
『それに、もう予定あるし』
「げ!マジで!?」
『大マジ』
「…………っ………………」(←ショックのあまり撃沈)

『だから、夕方以降に来てよね』

「えっ!?」(ガバッ)
『ケーキは用意するから買ってこないように』
「え?え??」
『じゃあね』

プチ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「グゥレイトォォォォォォッ!!(歓喜)」




ツンデレミリィ(笑)
実は始めからそのつもりだったけど、ギリギリまで連絡してこなかったディアッカに軽いしつけを。
-△-





ムウとマリューのクリスマス




「…………ムウ」
「んー?」
「離れてくれないと、料理できないんだけど…」
「じゃあ作んなくていいし」
「……貴方は良くても、私やスティング君達は良くないわ」
「デリバリー頼めばいいだろー?」
「ダメよ。あの子達にとって初めてのクリスマスですもの。手は抜きたくないの」
「……………………俺、今アイツらに嫉妬した」
「…はい?」
「『俺と初めて過ごすクリスマス』でもあるってのに、マリューさんはアイツらのことばかりだしさー。ま、君らしいけど」
「……だって、貴方とはこうして一緒に過ごせるだけで十分だもの。側にいてくれるだけで満足よ」(にっこり)
「…………マリュー……それ、殺し文句だから……」




ムウマリュは大人風味で(笑) -△-





シンとステラのクリスマス




「……ねえ、ステラ」
「…?なに?」
「サンタさんが来るの、楽しみにしてるのはわかるんだけどさ…」
「…うん、楽しみ」
「うんうん、楽しみだね。でも、来るのは皆が寝てからだし、昼から靴下抱き締めて待たなくても…(ってか、でかすぎないか、コレ)」
「……ステラの靴下、なくならない?」
「大丈夫、失くなったりしないよ。
(…まあ、仮に失くしたとしても、仮面黄緑水色がコッソリかつ迅速に用意するし。絶対)」
「…………わかった。置いてくる」
「そうしなよ。置いたら、ちょっと出かけよう?寝るまで待ってるだけじゃ、ステラも退屈だろうし」
「うん!」

(――ヨシ!デートだ!!)




……あれ?シンがそこはかとなく黒い…?(汗) -△-





イザークとフレイのクリスマス




「ちょっと!何でプレゼントがないのよ!?」
「あるわけないだろう!クリスマスとは本来、太陽の新生を祝う冬至の祭≠セぞ!某宗教化された上に、今では家族と過ごす日≠ェ一般的になったがな!」
「それが何だって言うのよ!?」
「男が女に物を貢ぐ日ではないと言っとるんだ!!」
はぁ!?何それ!バカじゃないの!?」
「ぬぅあにぃ〜〜〜〜〜っ!?(怒)」
「元がどうであれ、今は恋人のイベントでしょ!」
「っ//// こ、恋…っ////」
「――――楽しみにしてたのに…っ」(←涙目)
「っっっっっ!?な、泣くなっ!」(←動揺中)
「泣いてないわよ!!」
「泣いてるだろう!!」
「泣いてないっ!!!」
「嘘をつけ!泣いて―――もういい!埒が明かん!!行くぞ!」(ぐい)
「っ!?ちょ――」

「そんなに言うなら買ってやる!ただし、ディナーの予約は取り消すことになるからな!」

「…………は?『予約』?」
「『今では家族と過ごす日=xだと言っただろう!一緒に食事をする準備くらいしてある!!」
「…………………………そういうことは初めに言いなさいよっ!!」




(――っていうか……『恋人のイベント』って言葉には真っ赤になるくせに、どうして『家族と過ごす日』って言葉は照れもせず言えちゃうわけ……?)




フレイはヤキン戦後、イザーク宅で住んでいる設定で。
二人は結局、ディナーに行ってます。イザークが「家族と過ごす日」に照れないのは、自覚してないからですよ(笑)
-△-





レイとルナマリアのクリスマス




「………………ルナマリア」
「いい、言わなくて。わかってるから」
「……そうか」(カチャリ)
「っ!?何やってんのよレイ!」
「?食べようとしている」
「なんで!?」
「…………俺の記憶では、ケーキは食べるものだったはずだが……これは観賞用だったのか?」
なワケないでしょ!!作って持ってきた私が言うのもどうかと思うけど、こんな墨の固まり食べたらお腹壊すわよ!?」
「……何とかなるだろう。それよりルナマリア。どうも会話が噛み合っていないようだが、お前、何を『わかってる』と言ったんだ?」
「え?『こんなの食べられない』って言うつもりだったんでしょ?」
「いや、『次は頑張るんだな』と言うつもりだった」
「え…」
「お前がせっかく作ったんだ。これは食べるさ」

「…………ありがと、レイ。次はちゃんとしたの作るからね」
「ああ」




レイ、別人です(笑)
というか、墨の固まりを食べて何とかなるはずないような…
-△-