過剰反応





「さぁ!モー子さん!!入って入って!!」
「へぇ〜なかなかイイトコじゃない」

念願の『お友達自宅訪問』が叶ったキョーコは、とても上機嫌だった。

「まったりしててv 今お茶入れるね。モー子さん何飲む?コーヒー?紅茶?」
「じゃあ紅茶」

奏江の注文を受けると、キョーコはキッチンにむかった。
カチャカチャと食器の音がする。

「ねぇ!テレビつけていい?」
「いいよ〜」

奏江はテレビのスイッチを入れた。
様々なチャンネルをつけ、くるくると変わる画面をじっと見つめていると、キョーコが仕度を終えて戻ってきた。

「はいv モー子さんvv」
「ありがと」

その時…

つる の恩返しをリメイクして…』

ガシャン!!

「ちょっ…ちょっと!?」
「だ大丈夫だよ」
「もー急に驚くじゃない!!」
「ゴメンゴメン」

とりあえず腰を落ち着けてまったりと過ごしていると…

『今日はレンコンを使った…』

ブッ!!ゲホゲホゲホ

「何むせてんのよ!?」
「いゃ、なんれもなひ…」
「もー…あんた…もしかして…!?」
「あっ…私トイレ!!」

なんだか慌てた様子のキョーコ。
そういって急に立ち上がり歩き出したキョーコに悲劇が…

『今日から始まる敦賀蓮さん主演の…』

ゴンッ…

「だっ…大丈夫!?しっかりしなさーい!!!」


気が動転して柱に頭をぶつけたキョーコは、薄れゆく意識の中で奏江の声を聞いていた…



どれくらい気を失っていたのだろう…?
キョーコは重い瞼を開いた…

「あ、気がついた?」
「モー子さん…私…??」
「あんた、気を失ってたのよ。柱に頭思いっきりぶつけて」
「あ…モー子さんごめんね…?」
「別にいいわよ…それより」
「何?」
「敦賀さんのこと、好きなんでしょ?」
「なっ…!?なんで私が敦賀さんなんか…////」
「そんなこと言って…顔真っ赤よ?」
「え゛!?」
「分かり易いわねぇ…」
「…////」
「で?いつからなの?」
「いつからっていうか…その…よく分からないんだけど…」
「何よ、ハッキリしないわね」
「私もよく分からないの。私…敦賀さんの事好きなのかなぁ…?////」
「さぁ?それはあんたにしか分からないでしょ?よぉーく考えなさい?自分の気持ちに正直に…ね?」
「うん…モー子さんありがとう!!」
「どういたしまして。じゃあ私帰るわね」
「モー子さんごめんね…たいした事出来なくて…」
「またの機会にね」
「モー子さん、また来てくれるの!?」
「じゃあね」
「モー子さんありがとーーーvvvv」


一人帰路についた奏江はちょっと嬉しく、照れ臭そうにその場を去った…











スキビサイト『倫敦組』のマナ様のところから強奪してきた3万hitフリー小説です。
キョーコちゃんの反応がすごく可愛いです。フォントはできるだけ再現しましたv