こちらはスキビサイト『Organism Dream』様のナオ様から頂いた、相互記念リクの作品ですvv
リクは「『彼氏or彼女と〜へ行こう!』でペットショップへ!」というものをお願いしましたところ、こんな素敵な作品となって帰ってきましたよ……っ(感涙) ←違うだろ
お互い愛玩動物に嫉妬する二人に乾杯♪そして、キョーコちゃんの妄想癖が伝染した蓮様。最高です!
ナオ様、素晴らしき作品をありがとうございました!
ペットショップへ行こう! 日曜の昼下がり、普段は仕事の入っている芸能人カップル 蓮とキョーコは近所のショッピングモールを訪れていた。 日曜という事で客は多い。主に親子連れだ。 仲睦まじい親子たちを見て、蓮の口元も緩む。 (・・・いいなぁ、あーゆーの。キョーコに頼んでみようかな?) 蓮は「俺の子供を産んでくれ!」なんて言ったら、自分の恋人がどんな反応をするかを想像して、思わずふき出した。 (・・・今度、試そうかな。面白そうだ・・・。) さて、現在お買い物デートをしている二人であったが、この人ごみの中で見事にはぐれてしまっている。 とりあえずその妄想(←キョーコから伝染)を打ち切って、蓮はキョーコの捜索を再開した。 何度も携帯に電話を入れるが反応はない。 鞄には入っているはずなので、おそらく何かに集中して気づかないのだろう。 蓮はキョーコの好きそうな店を中心に探しているが、その姿はどこにも見当たらない。 (どこに行ったんだ、本当に。・・・ハッ、まさか誘拐!?) 蓮がそんな可能性も考え焦り始めた頃、背後の方の母子の会話が耳に入ってきた。 「こら、まーくん!いつまでもガラスに張り付いてないで行くわよ?うちではワンちゃんは飼えないの。」 「もうちょっと見たいー!」 「ダァーメ!いつまでも見ていたら、お店の人が困っちゃうでしょう?」 「じゃー、あのお姉ちゃんは??ずーっといるよ?」 「あ・・・あのお姉ちゃんはきっと飼うのよ。んもぅ、ほら行くわよ。おもちゃ買うんでしょう?」 そんな会話をした母子は、そのままおもちゃ屋へと向かっていった。 しっかり聞いていた蓮はピーンときて、人ごみをかきわけてペットショップにたどり着いた。 そこにいたのはキョーコだった。 この人ごみの中、しゃがまれていては見つからないはずである。 「キョーコ、探した。」 蓮は背後からそっと近寄り、包み込むように抱きしめて、耳元で囁いた。 驚いたキョーコはビックリして立ち上がろうとしたが、蓮の腕で阻止され、勢い余ってショーウィンドに頭を打ち付けた。 「つぁああぁ・・・・」 「大丈夫?・・・よかった、ガラスも割れてない。」 ホッと一安心した蓮であったが、キョーコの頭突きの所為で、中の動物はビックリして一斉に吠えだしている。 しまいには、店員が店先に出てきてしまった。 人の良さそうな男性店員を見て、キョーコは慌てて立ち上がった。 「す、すみません!驚かしちゃって・・・、あの、すぐどこかに行きますから!」 顔を真っ赤にしながら、キョーコは謝った。 上目遣いのオプション付きで・・・。 男性店員の頬が赤くなったのを蓮は見逃してはいない。 「あ、いいんです!それより、あの、おでこ大丈夫ですか?」 「へ?」 「すごい音がしたんで・・・。」 「あ、やだ////見られてたんですか?」 照れたキョーコは更に可愛いからたちが悪い。 蓮は頃合いを見計らって、二人の間に割って入った。 というか、これ見よがしにキョーコを引き寄せた。 「大丈夫ですよ。石頭ですから。それより、お店に戻らなくていいんですか?」 「あ・・・はい。そうですね。」 明らかに落胆した店員を見て、蓮は心の中でガッツポーズをした。 一般的にココまですれば、大抵の男は勘付いて引き下がるものである。 しかしこの店員は違っていた。 すごすごと店内に入るかと思ったら、彼は思いだしたかのように蓮達の方を振り返った。 「あ、あの!さっき、ずっと中を覗いてましたよね?その、中に入って見て行かれませんか?」 「あ、でも・・・購入するわけでもありませんし・・・」 「構いません!是非、見ていってください!」 そう強く進められ、キョーコはおずおずと蓮を見上げた。 その目ははっきり「見たいv」と告げている。 「入ろうか。」 「うんv」 店内に入ると、まだ犬たちが興奮冷めやらぬ様で、けたたましく吠えていた。 店員はキョーコが先程まで見ていたらしい子犬を連れてきた。 短い足と長い胴が愛らしいミニチュア・ダックスフントである。 「ふああああ/////可愛いぃ〜〜〜〜!!!」 「はい、どうぞ。」 「え!?抱っこしてもいいんですか!?」 「えぇ、もちろんです!」 「わ〜〜いvvv・・・・ふわふわぁvv」 犬を抱き上げたキョーコはご機嫌で、犬を抱っこする仕草はそれだけで大変微笑ましい絵になっていた。 その光景には店員たちも思わず口を緩ませている。 そんな中で蓮だけは何とも言えない笑顔を作っていた。 そして別の女性店員が連れてきてくれた子猫を蓮も抱き上げた。 まだ小さくて、愛らしいアメリカンショートヘアの子猫は、一声鳴いて蓮の手に擦り寄った。 こちらも大変絵になっている。 店内の視線はすっかりこの二人へと向けられていた。 すっかり子犬にメロメロなキョーコに蓮は声をかけた。 「・・・その犬を飼いたいなら、飼ってもいいんだよ?」 「ダメよ。お互い忙しくって、ろくに遊んでもあげられないし、可哀想でしょう?」 「じゃあ、猫は?」 「猫ねー・・・」 キョーコは蓮の腕の中でくつろいでいる猫を見た。 猫は顎をくすぐる蓮の長い指を軽く噛んだりして、じゃれて遊んでいる。 可愛らしいのに、可愛らしすぎて・・・・ 「・・・ダメ。」 キョーコは蓮と猫から目線を逸らした。 蓮は特に気にした様子もなく、猫と遊んでいる。 「わがままだね。」 「どうしても飼うなら、絶対犬よー。ねーv」 そう言ってキョーコは抱いていた犬に頬ずりをした。 蓮は先程感じた気持ちが、その時確信に変わった。 犬と戯れるキョーコは可愛い。すごく可愛い。 しかし、ふつふつと嫉妬心が湧いてくるのも事実であった。 「・・・やっぱり却下。」 「そうね、まだペットはいいかも・・・(猫にヤキモチって・・・)」 お互い小動物に対してまで嫉妬してしまった事が情けなくて、目を逸らしあっていた。 二人は子犬と子猫に別れを告げて、更に店内を見る事にした。 「あ、見て!ハムスター!」 「へぇ、小さいね。実物は初めて見たかも。じゃあ、これ飼う?」 「だからー、飼わないってば!見てるだけ!」 しかし、そんな事を言っても顔はそう言っているようには見えない。 「・・・じゃあ、ペットじゃなくて赤ちゃんでも作ろうか?」 「・・・・・は?」 「キョーコがペットを飼いたそうだったから・・・」 「子供はペットじゃないでしょう!?もっとダメよ!」 「どうして?俺としては犬とか猫よりも欲しいけどな。本気で。」 「え・・・/////」 「プッ・・・」 想像していた通りの反応に、蓮は思わず笑いを堪える事ができなかった。 「か、からかったのね!?」 顔を真っ赤にしたキョーコだったが、笑われた事でからかわれたと想い、今度は顔を赤くして怒り始めた。 手を振り回して、蓮に対して怒りをぶつけた。 しかし蓮はそんなキョーコの攻撃をさらりとかわして、そっとキョーコの耳に囁いた。 「・・・産んでほしいのは本当だよ。」 耳元から口を離して、蓮はキョーコの顔を覗き込んだ。 キョーコの顔はやはり顔は赤い。 微笑みかける蓮の顔は、猫に対するそれよりも優しい笑みだった。
こちらはスキビサイト『Organism Dream』様のナオ様から頂いた、相互記念リクの作品ですvv
リクは「『彼氏or彼女と〜へ行こう!』でペットショップへ!」というものをお願いしましたところ、こんな素敵な作品となって帰ってきましたよ……っ(感涙) ←違うだろ お互い愛玩動物に嫉妬する二人に乾杯♪そして、キョーコちゃんの妄想癖が伝染した蓮様。最高です! ナオ様、素晴らしき作品をありがとうございました! |