スキビサイト『Organism Dream』様のナオ様から強奪してきた、5万hit記念フリーSSです。
「モー子さんに代わって看護しなくては!」と使命感に燃えるキョーコちゃん、蓮様の気苦労が全くわかっていません(笑)
甲斐甲斐しく社さんの看護をする蓮様に爆笑ですね!
男の手による「あ〜んv」…社さん、ご愁傷様☆……ぷっ(・ω・ )
ナオ様、楽しいお話をありがとうございましたvv
社さんの家へ行こう! 「えぇぇ!?社さんが風邪ぇ!!」 珍しく早めに家に帰ってきた蓮は、ジャケットを脱ぎながらキョーコと話していた。 その中で出てきた社のことを聞いて、キョーコは暗記中の台本を置いて蓮に詰め寄った。 「そう。朝から具合は悪そうだったんだんだけど、夕方になると本格的に悪化したみたいで、タクシーで家まで帰ったよ。」 「・・・・な、何てことなの!」 彼氏である蓮としては、マネージャーの事は心配であるが、他の男のことをここまで心配されると、いい気分ではなくなってしまうものである。 「・・・どうして社さんのことでキョーコがそこまで心配するんだ?」 「だって、モー子さんロケに行ってるのよ!?社さんひとりぼっちじゃない!・・・私行ってこようかしら・・・。」 「は?・・・キョーコちゃん、本気?」 「本気よぉ!蓮だって、社さんに早く良くなってほしいでしょう?」 「そ、そりゃあ、そうだけど・・・。」 「そうでしょう?じゃ、私行って来るわね!」 ガシッ!! やる気マンマンといった様子で立ち上がったキョーコの腕を、蓮は慌てて掴んだ。 こんなにヤル気を出しているキョーコを沈めるのは至難の業。 そのため蓮は溜息を吐きながら言葉を発した。 「・・・俺も行きます。」 一人のマンションに帰った社は、背広を脱ぎ捨て、ネクタイを緩めただけの姿でベッドに倒れ込んでいた。 先程からチャイムが鳴っているが、それに出る気力すら社には残っていなかった。 ガチャ そのうち帰るだろうと思い、無視していた社であったが、どうやら鍵を閉め忘れていたらしく、訪問者は躊躇いもなくそのドアを開けた。 「・・・え!?」 「あ、社さん!!大丈夫ですか!?」 「キョ、キョーコちゃん!?に、蓮!!ど・・・どうして・・・?」 「社さんが風邪だって聞いたんで、看病しに来たんです!とりあえず、パジャマに着替えませんか?」 「・・・は、い/////」 キョーコはニッコリ微笑んで、社のYシャツに手をかけた。 ガシィ!! 「・・・俺がやる。」 蓮はキョーコの手を掴んで、すぐに社から離した。 キョトンとして見上げるキョーコと、キョーコのいきなりの行動に固まってしまった社さん。 蓮はキョーコにニッコリ微笑みかけた。 しかし目は笑っていない。 「あ・・・・そう?じゃ、パジャマ持ってくるわね。それとタオルも持ってくるから身体拭いてあげてね。」 「・・・え!!い、いいよ!」 「ダメです!汗をちゃんと拭かないと、更に悪くなっちゃいます!」 キョーコはそう言い残すと室内を物色し、タオルとパジャマを持ってきた。 その後は、お粥を作るのだと言って、台所へと行ってしまった。 不本意ながら社の服を脱がせた蓮は、何とも微妙な表情で黙々とキョーコの指示通りに世話をやいた。 微妙な空気を察した社は申し訳なさそうに蓮に話しかけた。 「・・・ご、ごめんな、蓮。」 謝る社は本当に具合が悪そうだった。 顔色は悪く、息づかいも荒く、全身に汗をかいている。 そんな社を見ていると、やっぱりキョーコの言う通り様子を見に来て良かったと蓮は考えを改めた。 申し訳なさそうな社を安心させるように、蓮はニッコリと微笑んだ。 「いいんですよ、社さん。あなたに早く良くなってもらわないと、俺も困るんです。俺たちの事は気にしないで、ゆっくり休んでください。」 「れ・・・蓮・・・。・・・ありがとう。」 蓮は社の着替えを済ませ、ベッドに寝かせると調理中のキョーコのもとへ向かった。 「キョーコ。社さん寝かせたよ。」 「あ、お疲れさま〜!じゃ、そこにある氷枕を用意して、額に濡れタオルを置いてあげて。」 「あれ、氷嚢は?」 蓮は数少ない風邪の記憶からそんな物もあった事を思い出した。 他ならぬ彼女が看病してくれていた。 だからこそ同じようにするのだと思っていたのだ。 「氷嚢?この家にはないみたいね。タオルでも代用はできるから。よく冷やした水で濡らしてあげてね。」 「はい。」 蓮は素直にその言葉に従った。 いつになく従順な蓮を見て、キョーコは満足そうに微笑んだ。 そして、ふたたび料理に戻ったのだった。 「ふぅ、こんな感じか??」 「・・・すまないなぁ、蓮。げほ。」 「そんな事言いっこなしですよ、社さん。」 蓮はそう言って社の眼鏡を外してやった。 そこへ、ちょうど料理をすませたキョーコが戻ってきた。 「お粥作ってきました。わ、社さんの眼鏡外したの初めて見たぁ!かっこいいですね!」 「・・・そ、それは、どうも・・・。」 「・・・・・。」 キョーコのこの発言に部屋の温度が数度下がった。 それを敏感に察知したキョーコはカラッとした笑顔を蓮に見せた。 「蓮〜?芸能界一いい男と言われる人がなんて顔してるの?」 「・・・社さんと俺ならどっちがかっこいいと思ってる?」 「・・・社さんにまで嫉妬ぉ?・・・蓮が一番に決まってるじゃない。」 その一言で部屋の空気は上昇。 熱にうなされる社は、ハートマークの幻影を目撃した。 喜ぶ蓮とは裏腹にキョーコはそれだけ言い残すとすぐに社に向き直った。 「少しだけでも食べてください。それでお薬を飲んで、今夜はゆっくり休んでください。」 「あ・・・うん。」 社の答えを聞くと、キョーコはその身体をそっと起きあがらせた。 社を起きあがらせると、キョーコはすぐにお粥をレンゲに取り、フーフーと息を吹きかけた。 この時点で、蓮と社の双方に嫌な予感が走った。 「はい、口開けてください。」 「キョ、キョーコちゃん、それは・・・あの・・・」 「?食べないとお薬飲めないんですよ?」 困った社は蓮に救いの目を求めた。 いくら蓮が許しても(許してはいないが)、さすがに本人の彼氏の前で、『ア〜ンv』をする勇気は社にはなかった。 しかも彼氏はあの蓮である。 その視線を感じた蓮は再び溜息をつきながらキョーコに話しかけた。 「・・・キョーコ。俺がする。」 「・・・そう?」 蓮はキョーコから、茶碗とレンゲを受け取るとそれをそのまま社の口に運んだ。 キョーコは社が食べるのをジッと見守っている。 食べないわけにはいかなかった。 「・・・お、おいしかったよ。キョーコちゃん。」 「はい。どうぞ。お薬です。」 「あ、ありがとう。」 社が薬を飲み、眠りにつくのを確認した蓮とキョーコは、深夜になってようやく帰路についた。 その車内。 「社さん、早く良くなるといいわね。」 「そうだね。」 「それにしても、蓮って本当に社さんの事好きなのね!」 「・・・・ん???」 「だって、私が社さんのお世話しようとしたら全部取り上げたじゃない?あれってヤキモチでしょう?そんな事しなくたって、あなたのマネージャーを取ったりしないわよ〜。」 「キョーコちゃん、それ勘違い・・・。」 「モー子さんにまでヤキモチ妬いたりしちゃダメよ?モー子さんは恋人なんだから!」 「・・・だから、勘違い・・・。」 強制終了(笑)
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「モー子さんに代わって看護しなくては!」と使命感に燃えるキョーコちゃん、蓮様の気苦労が全くわかっていません(笑) 甲斐甲斐しく社さんの看護をする蓮様に爆笑ですね! 男の手による「あ〜んv」…社さん、ご愁傷様☆……ぷっ(・ω・ ) ナオ様、楽しいお話をありがとうございましたvv |