こちらはスキビサイト『SanaSEED』様のSana様より強奪してきた、4万hit記念のフリーSSですv
お母さんに会い、完全に決別してしまったキョーコちゃんに優しいキスを落とす蓮様が素敵ですv
しかも「コーン」がさりげなく話題に上がっていて嬉しい(笑)
Sana様!4万hit、おめでとうございました!そして素敵なお話をフリーにしてくださり、ありがとうございました!
やさしいキスをして 今日も一日が終ろうとしている。 相変わらずの忙しさの中、疲れた体で帰ってくる私の愛しい恋人。 「ただいま。」 「おかえりなさい・・・・。どうしたの?」 なんとなく表情が冴えないのが気になった。 今映画の撮影中なのだけど、一日に撮影する量がハンパじゃないらしい。 連日午前0時をまわるまで帰ってこない。そして今日も。 「ん?ちょっと今日はハードな撮影だったからね・・・。」 と言いながら私の頬にやさしくキスをする。 「今日も・・・でしょ?」 「ありがとう、心配してくれて。」 極上の甘い微笑みが私の瞳に映し出される。 この笑顔が目の前で見られるのは私だけの特権。 そして疲れた体を癒してあげられるのも私だけ。 2人でベッドでゴロゴロとまどろむ時間が一番好き。 ただ2人のぬくもりを感じるだけで私は幸せ。 余程今日の仕事はハードだったのだろう。彼は疲れて眠ってしまっている。 いつもなら私の方が先に寝てしまうのに。 たまにはいいよね。こうやって彼のサラサラの髪を撫でながら、彼の寝顔を見ているのも。 私は彼の頬に軽く触れるだけの優しいキスをした。 「おやすみ、蓮………」 そっと蓮の手を握り、私も深い眠りにつく。 あなたの隣が私の唯一の居場所なのだから。 ある日、彼女から突然電話が鳴った。 一緒に暮らしているんだから余程緊急な用事がない限り電話はしてこないのだが。 「もしもし?どうしたの?」 「・・・・・蓮・・・・・会っちゃったの・・・・お母さんに・・・・・」 「え?」 「私・・・ダメなの・・・・お母さんの顔を見ると・・・立ちすくんじゃって・・・・」 「今どこにいるんだ・・・?」 「家・・・・・・・」 「・・・・・わかった。俺ももうすぐ仕事が終わるから、いや、終らせるから。待っててくれ。」 本当ならば仕事なんて放り出して君の元に行きたい。 普段の彼女からは考えられない位のうつろな声に俺はいてもたってもいられない。 しかし、他の共演者やスタッフに迷惑がかかる。 俺は終了予定時刻の2時間前に仕事を終わらせてみんなが唖然としている中、スタジオを後にした。 「キョーコ!!!」 一目散に玄関からリビングへと駆けて行く。 リビングには泣きはらした目をしたキョーコがいる。 「キョーコ・・・・」 「あ・・・・おかえりなさい、蓮。」 「・・・・大丈夫か・・・?」 「大丈夫。今度こそ本当にお母さんと会えなくなってしまっただけだから。」 「・・・・・・」 「ずっと会ってなかったから平気なんだけどね。」 無理して笑うキョーコを俺は抱きしめずにはいられなかった。 「俺がずっとそばにいるから・・・・・。大丈夫だから・・・・・ね?」 「蓮・・・・・!」 俺はキョーコの目から溢れる涙をキスで拭った。 俺がキョーコの悲しみを吸い取ってあげよう。 これから、ずっと。 あの青い石をあげたときからの運命なのだから。 君は眠りにつく。俺の手を握ったまま、安心したような寝顔。 いつまでも側にいたい。 「おやすみ、キョーコ・・・・」 キョーコの頬に優しいキスをした。 2人を引き寄せるやさしいキスは、今日も明日も繰り返される。 お互いの存在を、ぬくもりを確かめあう。 唯一の存在である、「愛する者」のために、やさしいキスをして。
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